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トリコモナスの症状と対策

トリコモナスは原虫が性器内に入って炎症などを起こすため、主に性行為によって男女共に感染する病気です。
症状は女性で目立ち、膣トリコモナスに感染している女性と性行為することで男性にもうつってしまうことが多く、男性同士の場合はうつりにくいです。

男性は主に尿道にトリコモナスの原虫が入り込み、10日前後の潜伏期間で発症します。
尿道炎以外は特に症状が現れず、尿道から膿が出たり排尿時の痛みが出たり、陰茎内部に刺激を感じることが多くなります。

女性は膣内に原虫が入るため症状として現れるのはおりものの変化で、潜伏期間は5日程度のこともありますが、男性より長く28日程度あることも一般的です。
膣炎を起こしクサイにおいのおりものがでて色も通常よりも黄ばんできますし、陰部にかゆみが出て性交時に不快に感じることもあれば、悪化すると下腹部に痛みが出ることもあります。

トリコモナスに感染しないための対策は、性行為のときにコンドームを使用することが有効です。
さらに注意しなければならないのは、原虫が感染者の使用したタオルや便器、浴槽に残り次に使用した人に感染する事例も起きていることです。
家庭内感染を避けるため治療が済むまでは性行為を控えるだけでなく、接触によりうつることがないようにタオルの併用をやめて便器は除菌する、感染者には最後に入浴してもらい浴槽はきれいに洗うなどするとよいでしょう。

症状が確認されたら、すぐにクリニックに行くことが感染拡大を防ぐ対策になります。
妊娠している人が感染している場合は早期に破水したり早産に繋がったりしますし、出産したばかりの赤ちゃんにうつしてしまう可能性があるため、しっかりと受診して治療を受けましょう。

再感染も起こり得るので、どちらか一方だけ治療を済ませても意味がなく、感染している可能性が家族みんなであるなら、全員がクリニックに行くことが大事です。
不特定多数の人と性交経験がある人は、トリコモナスと合わせてほかの性病にも感染していないか調べてもらいましょう。

トリコモナスの検査と治療方法

トリコモナスに感染している疑いがある場合、男性は尿検査をして女性は膣から分泌物を採取し調べます。
細菌顕微鏡検査で、原虫がいるか調べる方法だと確実性が高くなりこの方法であれば、ほかの性病に感染している可能性がある場合も一緒に見つけることができるでしょう。

男性の尿検査では発見に至らないことがあるため、女性の感染が確認された場合は性交経験がある男性とともに治療を受けることが大事で、夫婦の場合は特に家庭内感染を防ぐため2人で受ける必要があります。

治療にはフラジールという薬が使われ、原虫による症状や細菌感染症の治療にも適した薬です。
フラジールがよく治療に用いられるのは、トリコモナスなどの原虫や悪い細菌に対しては高い効果を発揮しますが、膣内に存在してきれいに保つ活動をしている乳酸桿菌には悪影響を与えないからです。
フラジールの主成分にメトロニダゾールが使われているためで、内服薬と膣剤があります。

男性は内服薬のみ、女性は内服薬と膣剤を併用して治療を行いますが、女性が妊娠中の場合はメトロニダゾールが胎児に影響を与える可能性があるため、膣剤のみ使用して治療することが多いです。
内服は1日1回およそ7日間の服用で、膣剤は1日1回を10日間くらいで改善が期待できます。
内服しているときにアルコールの摂取は控える必要があって悪酔いして体調を崩す危険が高まるためで、13日程度は禁酒するように医師から指導を受けることになるでしょう。

トリコモナスに感染したままだとHIVに感染する確率が高まることが分かっているため、不特定多数の性交経験がある場合、男女共に早めに検査を受けて治療に取り組みましょう。
薬は途中でやめることなく処方された分を使いきって、確実に原虫がいなくなっているか再度調べてもらったほうが再発予防にもなります。

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